太陽光パネルを設置するとき、「実際にどのくらい売電収入が入るのか」は気になるポイントです。特に10kW以上の大容量システムでは、売電の仕組みや収入の目安が変わってきます。この記事では、10kW以上の太陽光パネルにおける売電収入の考え方を整理します。
売電収入はあてにならないと言われる理由
よく聞く否定的な意見を整理すると、主に3つあります。
- FIT単価が年々下がっており、以前ほど売電収入が期待できない
- 天候や季節によって発電量が大きく変動する
- 10kW以上は全量売電ではなく余剰売電になる場合がある
これらは事実ですが、正確に理解すると実態とは少し異なる部分もあります。
売電収入が安定しやすい家庭の特徴
以下のような条件が揃っている場合、売電収入が安定しやすいです。
- 南向きの屋根で、影の影響を受けにくい設置環境がある
- 自家消費量が少なく、余剰電力が多く発生する
- 発電容量が大きく、晴天時の発電量が十分確保できる
逆に、自家消費量が多い家庭は売電量が減る分、収入は下がりますが電気代の節約効果が大きくなります。
本質的な論点:10kW以上は「余剰売電」で単価と期間が変わる
住宅用太陽光パネルは、10kW未満と10kW以上で売電の扱いが異なります。
10kW未満は余剰売電のみで、FIT買取期間は10年です。一方、10kW以上は余剰売電となり、FIT買取期間は10年が基本です。かつては全量売電が選べましたが、現在の新規申請では住宅用の10kW以上も余剰売電が基本となっています。
売電単価は年度ごとに見直されており、2025年度時点では16円/kWh前後が目安です。
発電量の目安として、年間発電量は設置容量(kW)×1,000時間で概算できます。13kWのシステムであれば年間約13,000kWhの発電が期待できます。自家消費分を差し引いた余剰分が売電量になります。
我が家の場合、発電容量13.475kWで2026年2月単月の売電収入は約14,000円でした。冬は発電量が落ちる時期としては十分な水準です。
判断前に確認すべきこと
売電収入を正確に把握するために、以下を確認してください。
- 現在のFIT契約単価はいくらか(契約書や電力会社の明細で確認できる)
- パワーコンディショナーや管理アプリで月別の発電量・売電量を確認できるか
- FIT期間終了後の売電先(卒FIT後の選択肢)も把握しておく
結論:10kW以上は売電より自家消費との組み合わせが重要
10kW以上の大容量システムは、売電収入だけでなく自家消費による電気代削減との組み合わせで経済効果を最大化できます。FIT単価が下がっている現状では、いかに自家消費率を高めるかが長期的な収益の鍵になります。
まずは自分のFIT単価と月別の発電量・売電量を把握することが、売電収入を正しく評価する第一歩になります。

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